角膜を薄くしすぎると角膜拡張(ケラトエクタジア)が起こることがある

レーシック手術後に、角膜がだんだん薄くなり、そこから圧力の変化によって角膜が前に飛び出してくることによって、視力が低下してしまう、角膜拡張(ケラトエクタジア)が起こることがあります。

発症頻度は数千件に1例から5000件に1例とされ、非常にまれな合併症ですが、放置すると失明に近い状態にまで視力が低下するので、早めの対処が必要です。

 

明らかな原因は不明です。

一つの要因としては、角膜を薄くしすぎた場合や、強度の近視を矯正したり、角膜の中心部が薄くなる病気(円錐角膜)を見逃して矯正した場合に起こるといわれています。

年齢が若い場合や女性ホルモンの急激な変化がある場合、遺伝的な場合なども指摘されており、海外では妊娠中に突然片目だけ発症したという報告もあります。

レーシック手術をしなくても発症することがあり、詳しいメカニズムは未だ解明されていません。

 

その症例数が少ないために、数年前までは世界でもあまり知られていませんでしたが、近年、少しずつ症例が蓄積されて、治療法や予防方法の研究が活発になってきました。

2009年のASCRS(米国白内障屈折矯正手術学会)では、どのような角膜の形をしている人にエクタジアが起こりやすいのかを予め見極める方法など、より具体的なテーマで議論がなされたそうです。

数年前には年齢、角膜の形状、角膜の厚さなどから将来エクタジアを発症するリスクを点数化する方法も考案されましたが、それについても本学会では、現在のレーシックの状況に合わせて修正する必要があるとされました。

 

このように、エクタジアについてはまだまだ議論が重ねられている最中であり、科学的に確かな検証が待たれる状況です。

このような現状であるということを認識したうえで手術を受けることが大切です。

また、表面からは見えなくても、静かにエクタジアが進行していることもありますので、急な視力の低下を感じたら、早めに検診を受けることも肝要でしょう。

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2011年12月16日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:レーシック

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